【逸失利益】内縁の夫が交通事故により死亡した場合、内縁の妻に死亡逸失利益は支払われますか?<弁護士解説>

最終更新日 2015年 09月26日
執筆:みらい総合法律事務所 弁護士 谷原誠

内縁の夫の交通死亡事故の逸失利益について、弁護士が解説します。

死亡逸失利益とは、交通事故による死亡のため労働ができなくなって収入を得ることができなくなったために失われる利益のことです。

死亡逸失利益の計算式は下記の通りです。

基礎収入 × (1-生活費控除率) × 就労可能年数に対するライプニッツ係数

通常、死亡逸失利益は相続人が請求することができますが、内縁の妻には相続権がないため、死亡逸失利益を請求できるのか否かが問題となります。

死亡した被害者に18年間生活を共にしてきた内縁の妻がいた裁判例(最高裁平成5年4月6日判決)では、「内縁の配偶者が他方の配偶者の扶養を受けている場合において、その他方の配偶者が保有者の自動車の運行によって死亡したときは、内縁の配偶者は、自己が他方の配偶者から受けることができた将来の扶養利益の損失を損害として、保有者に対してその賠償を請求することができる」としています。

したがって、内縁関係が認められ、内縁の妻が専ら被害者の扶養を受け生活をしていたような場合には、一定の範囲で逸失利益が支払われる可能性があると考えます。

内縁の夫の死亡事故については、弁護士にご相談ください。