交通事故に適用される保険の種類は?

最終更新日 2014年 02月09日
監修者:弁護士法人みらい総合法律事務所 代表社員 弁護士 谷原誠 監修者:弁護士法人みらい総合法律事務所
代表社員 弁護士 谷原誠

自動車保険は、自賠責保険と任意保険に分けられます。

自賠責保険は、自動車損害賠償保障法5条で加入が義務づけられている強制保険で、未加入の場合には、1年以下の懲役または50万円以下の罰金という罰則があります(自動車損害賠償保障法86条の3)。

支払限度額は、死亡による損害の場合は3000万円、傷害による損害の場合は120万円、介護を要する後遺障害の場合は4000万~3000万円、その他の後遺障害の場合は1級から14級の後遺障害等級に応じて3000万円~75万円です。

自賠責保険は、被害者保護のために制定された保険制度で、必要最低限の保障のため、実際の交通事故では、自賠責保険だけでは損害をカバーしきれない場合が多く発生します。

そのような場合に備えて加入するのが、任意保険になります。

任意保険は、平成9年に保険が自由化され、各損害保険会社が様々な内容での保険プランを提供しており、プランによって保険金額や補償内容が異なりますが、代表的なものとしては以下のものがあります。

・対人賠償保険

被保険者が、被害者に対して人身損害の損害賠償責任を負うことによって被る損害について支払われる保険です。自賠責保険の上限額を上回る場合は、上回る部分について支払われます。

・対物賠償保険

被保険自動車によって他人の財物に損害を与えてしまい、被保険者が損害賠償責任を負う場合に支払われる保険です。被保険自動車で、他人の自動車を壊してしまった場合の修理費用、買替費用、代車料等や、建物、ガードレールなどを壊してしまった場合の復旧費用、店舗を壊してしまった場合の営業損失等が対象となります。

・人身傷害補償保険

被保険者が、被保険自動車や他の自動車に搭乗中の事故や、歩行中の交通事故により傷害を被った場合、約款で規定された基準に従い算定された損害額が支払われる保険です。

・搭乗者傷害保険

被保険自動車に搭乗中の人が、その被保険自動車の運行中の事故により死傷した場合に支払われる保険です。搭乗中の人とは、運転者に限らず、被保険自動車に乗っていたすべての人をいいます。自損事故の場合も対象になります。

・自損事故保険

自損事故(単独事故の場合や、加害者に自賠法上の責任追及ができない場合)により損害を被った場合に支払われる保険です。

・車両保険

被保険自動車に損害が生じたときに所有者(被保険者)に支払われる保険です。対象となるのは、他車との衝突・接触や、盗難、落書き、あるいは火災・水害等の自然災害の場合です。自損事故の場合も含まれます。

 ・無保険車傷害保険

無保険車傷害保険とは、被保険者が人身事故で死亡または後遺障害により損害を被った場合で、加害者が対人賠償保険に加入していない等の理由で十分な賠償がなされないときに、加害者に代わって保険会社から保険金の支払を受けられる保険です。

・弁護士費用特約

被保険者などが、自動車にかかわる人身被害事故や物損被害事故に遭い、損害賠償請求を行う場合に生じる弁護士費用等や、法律相談をする場合の費用が支払われる保険です。一般的に、弁護士費用等は300万円限度、法律相談費用は10万円限度とされているところが多いです。

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