交通事故で四肢麻痺・四肢関節拘縮・遷延性意識障害などの後遺障害か残り、後遺障害等級1級3号に認定された事案

交通事故で、四肢麻痺、遷延性意識障害等の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

千葉地裁佐倉支部平成18年9月27日判決(判例時報1967号・108頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級1級3号

【損害額合計】
353,329,539円

【慰謝料額】
合計38,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、32,000,000円
近親者2名(被害者の両親)に各3,000,000円

【交通事故の概要】
平成13年10月4日午前3時10分ころ、千葉県成田市内の片側1車線追越禁止道路で、飲酒した加害者が運転する乗用車が駐車車両を追い越した際、知人の運転する車両を誘導するために対向車線に立っていた被害者に衝突した。被害者は、脳挫傷の傷害を負い、平成14年7月29日に症状固定した。被害者には四肢麻痺・四肢関節拘縮・遷延性意識障害などの後遺障害か残り、後遺障害等級1級3号に認定された。
被害者は、交通事故当時37歳の男性で、アルバイトをしていた。
原告は、被害者、被害者の両親、被害者の長女である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士が原告らの代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、38,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者の後遺障害の程度が、遷延性意識障害等により、寝たきりで、全介助・気管切開・胃ろうからの栄養補給を要する状態にあるなど、きわめて重篤なものであり、人生を奪われたに等しいこと。
②加害者は、酒気帯びの状態で、制限速度を超える速度で自動車を走行させ、前方注視を怠った過失により交通事故を惹起したものであり、その態様が悪質であるといえること。
③被害者の両親は、24時間・全介護を要する被害者の介護を今後もしていくことになり、
その労力は計り知れず、両親の被った精神的苦痛は被害者の死亡にも比肩すべききわめて甚大なものであること。

以上、37歳男性が、交通事故により四肢麻痺、遷延性意識障害で後遺障害等級1級が認定された事案について、弁護士が解説しました。

交通事故で四肢麻痺・遷延性意識障害など重い後遺障害が残った場合には、弁護士への相談必須です。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士