交通事故で遷延性意識障害、4肢麻痺、廃用症候群で、植物人間状態となり、後遺障害等級1級1号に認定された事案

交通事故で遷延性意識障害の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

神戸地裁平成19年9月10日判決(自動車保険ジャーナル第1737号・22)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級1級1号

【損害額合計】
75,307,931円

【慰謝料額】
30,000,000円

【交通事故の概要】
平成16年9月24日午前5時40分ころ、神戸市東灘区内の交差点を被害者が歩行で横断中、右折してきた加害者の乗用車に衝突した。被害者は、外傷性脳内出血、外傷性くも膜下出血、びまん性軸索損傷、前額部挫創、恥骨骨折等の傷害を負い、平成18年10月31日に症状固定した。被害者の後遺障害は、遷延性意識障害、4肢麻痺、廃用症候群で、植物人間状態となり、後遺障害等級1級1号に認定された。
被害者は、交通事故当時82歳の女性で、無職、単身で、家事労働に従事していた。
原告が弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、30,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者の後遺障害の程度が、植物状態という重いものであり、症状固定後も継続して入院治療を受けない限り、生命を維持していくこと自体が不可能な状態であるところ、介護の可能性を総合的に判断して3000万円とした。
②交通事故の原因が、加害者の一時停止義務違反及び安全確認義務違反の不注意によるものであること。

以上、82歳の女性が交通事故で遷延性意識障害によって後遺障害等級1級が認定された事案につき、慰謝料を増額した判例について、弁護士が解説しました。

交通事故で遷延性意識障害になった時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士