交通事故で、日常生活において全介助を要する後遺障害等級1級1号に認定された事案

交通事故で、後遺障害等級1級が認定された事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

さいたま地裁平成21年2月25日判決(交通事故民事裁判例集42巻・1号・218頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級1級1号

【損害額合計】
314,953,027円

【慰謝料額】
合計39,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、30,000,000円
近親者3名(被害者の夫、子2人)に各3,000,000円

【交通事故の概要】
平成15年2月14日午後6時6分ころ、東京都北区の交差点を被害者が自転車で横断中、左折してきた加害者の乗用車と衝突した。被害者は、急性硬膜外血腫、頭蓋骨骨折の傷害を負い、平成16年3月23日に症状固定した。被害者の後遺障害は、日常生活において全介助を要するとして後遺障害等級1級1号に認定された。
被害者は、交通事故当時53歳の女性で、生命保険外交員である。
原告は、被害者の夫、被害者の長女、被害者の次女である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、39,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①交通事故当時53歳で、健康で仕事上も優秀な成績を収めていた被害者が一瞬にして、排泄、入浴を含め、日常生活全般に介助を要する状態となり、家族と意思疎通をすることも困難となってしまったこと。
②被害者の夫は、妻である被害者に重度の後遺障害を負わされた悲しみの中で、自身も癌などの病気と闘いながら、会社員として働き、生計を立てるとともに被害者を介護していること。
③被害者の子供2人は、母である被害者が重度の後遺障害を負わされた悲しみの中で、婚姻家庭をもち、家事や育児をしながら、夜も交互に被害者宅に泊まり、介護をしていること。

53歳女性が将来介護を要する後遺障害等級1級が認定された事案で、慰謝料を増額した判例を、弁護士が解説しました。

交通事故で、重度後遺障害が残った事案で争いになった時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士