交通事故による右片麻痺及び体幹失調を含む高次脳機能障害で後遺障害等級2級1号、右鎖骨変形及び複視(正面視)で12級相当、併合で1級に認定された事案

交通事故で右片麻痺、高次脳機能障害等の後遺症を残した事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

東京地裁平成19年9月25日判決(交通事故民事裁判例集40巻・5号・1228頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級併合1級

【損害額合計】
247,532,807円

【慰謝料額】
合計36,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、30,000,000円
近親者2名(被害者の両親)に各3,000,000円

【交通事故の概要】
平成13年12月5日午前1時ころ、新潟市内の赤点滅交差点を被害者が自転車で横断中、加害者の普通自動車に衝突され、脳挫傷、右鎖骨骨折等の傷害を受け、平成16年4月28日に症状固定した。被害者の障害は、右片麻痺及び体幹失調を含む高次脳機能障害で後遺障害等級2級1号、右鎖骨変形及び複視(正面視)で12級相当、併合で1級に認定された。
被害者は、交通事故当時22歳の女子大学生である。
原告は、被害者、被害者の両親である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士が原告らの代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、36,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①加害者が飲酒しており、呼気1リットルにつき0.25㎎以上のアルコールが検出されたこと。
②交通事故の原因が主に加害者の前方不注意にあること。
③加害者が、本件交通事故後、事故の発生の事実を直ちに最寄りの警察署の警察官に報告することなく立ち去ったこと。
④被害者は、幼いころから書道に才能を有し、大学での課程を通じ書道の才能を更に高めて特別な技能として修得するに至っており、大学卒業後は高校の教員となる希望を持っていたが、交通事故による後遺障害により、生活全般にわたり、見守り、声かけのほか、時に介助を要し、1人で外出することはできない等の状況にあるなど、労働能力を100%失ったと認められること。
⑤両親は、被害者の介護の負担に伴い心身の状態が悪化し休養を要する状態も見られることなど。

以上、交通事故により右片麻痺、高次脳機能障害等の後遺症により後遺障害等級1級が認定された事案を弁護士が解説しました。

後遺障害等級1級の事案は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士