交通事故で、急性脳腫脹の傷害を負い、高次脳機能障害が残り、後遺障害等級2級1号に認定された事案

交通事故で高次脳機能障害が残った事例で、慰謝料を増額した判決を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

福岡地裁平成22年7月15日判決(自動車保険ジャーナル・第1834号・60)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級2級1号

【損害額合計】
220,476,605円

【慰謝料額】
合計31,400,000円
後遺症慰謝料の本人分として、25,000,000円
被害者の両親に各2,000,000円
被害者の兄弟3人に各800,000円

【交通事故の概要】
平成15年5月4日午前8時20分頃、被害者が福岡県糟屋郡内のT字路交差点に自転車に乗って左折進入した際、前方に駐車車両があったため道路右側によけて直進してきた加害者の乗用車と衝突した。被害者は、頭蓋骨骨折、脳挫傷、急性硬膜外・下血腫、外傷性クモ膜下出血、急性脳腫脹の傷害を負い、平成17年3月29日に症状固定した。被害者には高次脳機能障害が残り、後遺障害等級2級1号に認定された。
被害者は、交通事故当時17歳の男子高校生である。
原告は、被害者、被害者の両親、被害者の兄弟3人である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士は代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 23,700,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、31,400,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者の後遺障害が、将来にわたって食事や入浴等の随時の介護や外出時等の一定の行動時の監視や声かけが必要であることが認められる程度のものであることなど。
②被害者の両親及び兄弟が受けた精神的苦痛は非常に大きく、被害者の死亡にも比肩するものと認められること。
③被害者の両親は、被害者の治療中あるいはその後の介護を献身的に行っており、今後も介護の中心を担っていくことなど。

以上、17歳の男子高校生が、交通事故により高次脳機能障害の後遺症を残し、後遺障害等級2級が認定された事案について、弁護士が解説しました。

交通事故で高次脳機能障害が争いになった時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士