交通事故で、心房破裂による心房縫合、小腸穿孔部縫合、腹壁瘢痕ヘルニア、腸閉塞、神経因性膀胱等に関し後遺障害等級5級3号、第12胸椎圧迫骨折による変形障害に関し後遺障害等級11級7号、これらを併合して後遺障害等級併合4級に認定された事案

交通事故で、第12胸椎圧迫骨折等の傷害を負った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

仙台地裁平成19年2月9日判決(自動車保険ジャーナル・第1740号・19)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級併合4級

【損害額合計】
115,224,895円

【慰謝料額】
18,000,000円

【交通事故の概要】
平成6年3月21日午後4時20分ころ、秋田県能代市内で、被害者の夫が運転する乗用車に被害者が娘とともに同乗中、脇見運転により対向車線から中央線を越えてきた加害者の小型貨物車と衝突した。被害者は、右房穿孔、心タンポナーデ、胸骨骨折、右血胸、汎発性腹膜炎、小腸破裂穿孔、右腎損傷、左血胸、第12胸椎圧迫骨折等の傷害を負い、平成16年1月20日に症状固定した。被害者の後遺障害は、心房破裂による心房縫合、小腸穿孔部縫合、腹壁瘢痕ヘルニア、腸閉塞、神経因性膀胱等に関し後遺障害等級5級3号、第12胸椎圧迫骨折による変形障害に関し後遺障害等級11級7号、これらを併合して後遺障害等級併合4級に認定された。
被害者は、事故当時35歳の女性で、主婦である。

【判例要旨】

(裁判基準額 16,700,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、18,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者の腹部の瘢痕については、後遺障害認定の対象とされていないが、のど元には外部からはっきり見える傷が瘢痕として残されており、これを人目から隠そうと思えば襟元の詰まった衣服等によって傷を覆い隠さざるを得ず、また、胸部から下腹部にかけて縦走する傷痕はV字形状に窪んでえぐれ、臍や腹部はでこぼこした様相を呈しており、仮にも通常程度の感受性のある女性がこのような傷を負わされたとするならば、それが誰であっても自分の体を見るたびに精神的苦痛を感じずにはいられないであろうと思わせる程に痛ましい状態であると受けとめることができることから、顔貌の醜状痕に準じるものと評価されるべきものであるため。

以上、35歳女性が第12胸椎圧迫骨折等の傷害を負い、後遺障害等級併合4級が認定された事案について、弁護士が解説しました。

交通事故で、後遺障害等級4級が認定された事案については、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士