交通事故で、頭部外傷後の精神・神経系統の障害として後遺障害等級5級2号に認定され、また、高次脳機能障害により精神障害等級2級に認定された事案

交通事故で頭部外傷により、後遺障害等級併合2級が認定された事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

岡山地裁倉敷支部平成20年10月27日判決(交通事故民事裁判例集41巻・5号・1362頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級5級2号

【損害額合計】
78,522,343円

【慰謝料額】
17,000,000円

【交通事故の概要】
平成15年8月17日午前0時10分ころ、岡山県倉敷市内の信号機のある交差点の近くを被害者が自転車で横断中、加害者の乗用車に衝突された。被害者は、外傷性くも膜下出血、脳挫傷外傷性脳神経損傷の傷害を負い、平成16年6月16日に症状固定した。被害者には、感情障害、集中力低下、行動抑制能力障害、嗅覚脱失、味覚障害、顔面知覚鈍麻、左難聴等の症状が残り、頭部外傷後の精神・神経系統の障害として後遺障害等級5級2号に認定された。また、高次脳機能障害により精神障害等級2級に認定された。
被害者は、事故当時25歳で、生物学的には女性で、心理的には男性であるとの持続的な確信を持つ性同一性障害であり、高卒でアルバイトをしていた。
被害者が弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準額 14,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、17,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①頭部外傷後の精神・神経系統の障害として後遺障害等級5級2号に認定されたほか、後遺障害等級には認定されなかった嗅覚脱失、味覚障害、難聴も考慮した。

以上、交通事故で25歳女性が頭部外傷による高次脳機能障害等の後遺症が残った事案について、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説しました。

頭部外傷による高次脳機能障害で慰謝料増額が争いになった時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士