交通事故で右下肢醜状障害について12級相当、左下肢醜状障害について14級5号、これらを併合して後遺障害等級併合12級に認定された事案

交通事故で醜状障害等の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

東京地裁平成14年9月25日判決(交通事故民事裁判例集35巻・5号・1248頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級併合12級

【損害額合計】
20,318,106円

【慰謝料額】
4,200,000円

【交通事故の概要】
平成9年6月24日午前11時45分ころ、東京都江東区内の信号機が設置されていない横断歩道を被害者が自転車で横断中、一時不停止の加害者の大型貨物自動車に衝突された。被害者は、右下腿・左足背デグロービング損傷の傷害を負い、平成10年8月19日に症状固定した。被害者の後遺障害は、右下肢醜状障害について12級相当、左下肢醜状障害について14級5号、これらを併合して後遺障害等級併合12級に認定された。
被害者は、交通事故当時20歳の女性で、ダイビングインストラクターを目指して専門学校を卒業し、ダイビングインストラクター関係の各種資格も有しており、さらに必要な資格を取得するためにウエイトレスのアルバイトをして資金を貯めていた。
被害者が弁護士に依頼し、弁護士が被害者の代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 2,900,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、4,200,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者の右下肢機能障害については後遺障害等級は認められず非該当であったが、右足関節の背屈が5度と左足関節に比べて4分の1に制限されており、足底と下腿前面との角度がほとんどつけられないため、階段昇降の際つまずいたり、平地を歩いていても、物に引っかかったりして転びやすく、しゃがむ動作が困難である等の症状が残り、目指していたダイビングインストラクターとなって収入を得ることができなくなるなど、労働能力喪失が認められる後遺障害であることを考慮した。

以上、交通事故で20歳の女性が、右下肢機能障害等の後遺症により後遺障害等級12級が認定された事案を弁護士が解説しました。

後遺障害等級12級が認定されたときは、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士