交通事故による右股関節機能障害、右股関節痛で後遺障害等級12級に認定された事案

交通事故で、右股関節機能障害等の後遺症を残した事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

千葉地裁平成20年6月23日判決(交通事故民事裁判例集41巻・3号・740頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級12級

【損害額合計】
22,730,171円

【慰謝料額】
5,500,000円

【交通事故の概要】
平成15年7月19日午前8時45分ころ、千葉県市川市内の道路を被害者が自転車で走行中、被害者を追い抜こうと後方から走行してきた加害者の普通乗用自動車に衝突された。被害者は、右大腿骨頚部骨折、右股関節痛の傷害を負い、平成17年11月30日に症状固定した。被害者には、和式トイレが使えない、正座ができない、長時間の歩行や重い物
を持つと右股関節の制限がある、右股関節が時に痛む、しゃがめなくなった、足の爪も切りにくくなったなどの症状が残り、右股関節機能障害、右股関節痛で後遺障害等級12級に認定された。
被害者は、交通事故当時56歳の女性で、主婦である。
被害者は弁護士に依頼し、弁護士が被害者の代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 2,900,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、5,500,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者の右股関節機能障害の後遺障害は、外転・内転が健側の65度に対して患側が40度、屈曲・伸展が健側の150度に対して患側が115度、外旋・内旋が健側の90度に対して患側が20度であり、後遺障害等級10級に近いものでもあること。
②被害者が、将来人工骨頭置換術を余儀なくされる可能性があること。

以上、交通事故で右股関節機能障害等により、後遺障害等級12級が認定された事案について、弁護士が解説しました。

慰謝料は後遺障害等級で当然に決まるものではありません。一度弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士