交通事故で腰痛、左臀部痛、左大腿後部の痛み等の神経症状が残り、後遺障害等級14級相当と認定された事案

交通事故で神経症状の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

名古屋地裁 平成21年1月23日判決(交通事故民事裁判例集42巻・1号・38頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級14級

【損害額合計】
14,240,909円

【慰謝料額】
1,800,000円

【交通事故の概要】
平成15年10月19日午後3時10分ころ、名古屋市緑区内の中央線のない道路同士の交差点を、被害者が普通乗用自動車で直進しようとしたところ、加害者の普通貨物自動車が一時停止及び減速をせずに交差点に進入し、被害者と出会頭に衝突した。被害者は、腰椎・頸椎挫傷、両膝挫傷の傷害を負い、平成16年6月29日に症状固定した。被害者には、腰痛、左臀部痛、左大腿後部の痛み等の神経症状が残り、後遺障害等級14級相当と認定された。
被害者は、男性(年齢不詳)で、消化器外科の勤務医である。
被害者は弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準額 1,100,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、1,800,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者は、後遺障害のため、症状固定後も、病院や整体等で治療を受けていること。
②被害者は、後遺障害のため、消化器外科医として長時間の手術や検査を行うことが困難となるなど、就業上相当の支障を生じ、消化器外科医と比べて、座っての手術が多く手術時間も短いなど身体的負担の少ない形成外科医に転職したこと。
③被害者は、趣味であるマラソンの大会において交通事故以前よりも劣った成績しか残せず、運動能力の回復のために相当の努力を行っており、これらによって、相当の身体的・精神的苦痛を被っていること。

以上、勤務医が交通事故により後遺障害等級14級が認定された事案について、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説しました。

後遺症が残った事案で慰謝料増額が争いになった時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士