第5胸髄以下完全麻痺の後遺障害が残存し、後遺障害等級1級に認定された事案

【判決】

東京地裁平成13年7月31日判決(交通事故民事裁判例集34巻・4号・990頁)

【死亡・後遺障害等級】

後遺障害等級1級

【損害額合計】

218,150,247円

【慰謝料額】

合計35,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、30,000,000円
近親者2名(被害者の両親)に各2,500,000円

【事案の概要】

平成10年12月10日午前5時20分ころ、佐賀県佐賀市内の片側1車線道路を被害者が自動2輪車で進行中、加害者運転の対向車が追い越しのため中央線を越えてきたため、衝突を避けるためにハンドルを左にきって急ブレーキをかけたところ転倒して縁石に上半身を強打し、第5・第8胸椎破裂骨折、脊髄損傷等の傷害を負い、平成11年11月10日に症状固定した。被害者には第5胸髄以下完全麻痺の後遺障害が残存し、後遺障害等級1級に認定された。
被害者は、事故当時大学生で、症状固定時は25歳の男性である。
原告は、被害者と被害者の両親である。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

以下の事情から、合計で、3,500,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者は事故当時大学生で栄養管理士になることを希望していたが、第5胸髄以下完全麻痺の傷害により労働能力を100%喪失し、就職することができなくなったこと。
②加害者が加入していた任意保険の限度額が5000万円で、治療費等を支払った後の残額が2000万円程度しかないこと、また、加害者から損害賠償について十分な誠意が示されていないこと。
③被害者の両親は、一人息子である被害者が、加害者の一方的過失により後遺障害等級1級の障害を負ったことにより、今後将来にわたり介護を続けていかなければならなくなったこと。