夫婦死亡の交通事故慰謝料判例

夫婦が2人とも死亡してしまった交通事故の判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

東京地裁平成24年3月27日判決(交通事故民事裁判例集45巻・第2号・422頁)

【死亡・後遺障害等級】
死亡事故(夫婦両名が死亡)

【損害額合計】
1億2804万9705円

【慰謝料額】
合計8000万円(1人あたり4000万円)
死亡慰謝料の本人分として各3200万円
子4人に各400万円の固有の慰謝料

【交通事故の概要】
平成20年2月17日午後7時25分ころ、埼玉県熊谷市の道路において、制限速度を60キロメートルから80キロメートル超過する速度で進行する加害車両が、対向車線上に侵入し、加害車両の前部を被害車両の前部に衝突させ、被害者らを死亡させた。
被害者は、事故当時56歳の自営業者と、56歳の専業主婦の夫婦である。
原告は、被害者の子ら4名である。
原告が弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準は、父親につき2800万円、母親につき2400万円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、8000万円(1人当たり4000万円)の死亡慰謝料を認めた。
①加害者及び同乗者が、長時間にわたって飲酒を続け、高度の酩酊状態のため正常な運転が困難な状態の中で、高速で加害車両を走行させた結果、本件事故を発生させたこと。
②飲酒運転が、飲み屋が開店するまでの時間つぶしという安易な理由で開始されたこと。
③長年連れ添った夫婦が共に一度に死亡したこと。
④加害車両の同乗者が,加害者を被告人とする刑事裁判では加害者の危険運転への関与を相当程度認めてきたにもかかわらず,自身の刑事裁判では,一転,不合理な弁解に終始したこと。
⑤被害者の子らが精神的に不安定になり、精神科に入院することを余儀なくされた者もいること。

以上、夫婦が2人とも死亡した交通事故の判例の慰謝料について、弁護士が解説しました。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士