66歳妻の死亡事故の慰謝料判例

66歳妻の交通事故の慰謝料判例について、弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

神戸地裁平成10年6月4日判決(判例時報1678号111頁)

【死亡・後遺障害等級】
死亡事故

【損害額合計】
3659万9727円

【慰謝料額】
死亡慰謝料の本人分として、2400万円。

【交通事故の概要】
平成8年10月1日午後1時15分ころ、兵庫県赤石市の交通整理の行われていない交差点において、被害者が交差点の東側にある横断歩道付近を横断しようとしていたところ、加害車両が交差点を右折しようし、同横断歩道付近で加害車両の前面と原告が衝突した。被害者は事故の約7時間後、両肺挫滅、両肺血胸等により死亡した。
被害者は、事故当時66歳であり、ホテルのフロント係の仕事をしていた。
原告は、被害者の夫と子2人、両親の5名である。
原告が弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準は、2400万円)

本件交通事故では、以下の事情から、2400万円の死亡慰謝料を認めた。
①被害者には一片の落ち度を考えることが可能であるというべきであるが、加害者の過失の重大性と対比すると極めて些細なものにすぎないこと(裁判所は、加害者側の過失割合を100と認定。)。
②本件事故後、加害者の加入する任意保険会社の担当者が、本件事故に対する被害者の過失の割合が30%であると被害者の夫に伝えているが、この過失割合の提示は相当な権利主張の範囲を著しく逸脱したものといわざるをえないこと。
③訴訟において加害者が、被害者の過失の割合が40%であると主張したことは、②よりさらに、相当な権利主張の範囲を著しく逸脱していること。

以上、66歳妻の交通事故の判例について、弁護士が解説しました。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
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