高速道路における死亡事故の慰謝料判例

【交通事故の判決】

横浜地裁平成21年2月6日判決(自保ジャーナル1831号・75頁)

【死亡・後遺障害等級】
死亡事故(妻1人、子2人が死亡)

【損害額合計】
1億8844万5975円

【慰謝料額】
合計8200万円。
死亡慰謝料の本人分として妻2800万円、
12歳長女2500万円、8歳長男2500万円、
妻の両親に各200万円の固有の慰謝料。

【交通事故の概要】
平成17年8月7日午前2時29分ころ、静岡県沼津市の高速道路において、加害車両である事業用大型貨物自動車を運転中の加害者が、渋滞の最後尾に停車している被害車両に、ほとんど無制動のまま、時速82キロメートルで追突し、被害車両に乗っていた妻、長男が即死し、長女も3時間後に死亡した。同乗していた夫も重傷を負った。
被害者は、事故当時36歳の主婦と、その子である12歳と8歳の小学生2名である。
原告は、夫、次女、妻の両親の4名である。
原告は、弁護士に依頼し、弁護士が代理人として訴訟提起。

【判例要旨】

(裁判基準は、母親につき2400万円、子らにつき各2000万から2200万円)

以下の事情から、合計8200万円の死亡慰謝料を認めた。
①渋滞中であることを示す電光掲示板の表示が複数個所にあったこと、制限速度が時速50キロメートルであることを示す表示を見ていないこと、同一方向に進行する複数の車両がハザードランプを点滅して減速していることなどを、全く認識せず、無用な追い越しをかけて本件事故を起こしたという加害者の過失が大きいこと。
②交通事故の結果が、一家の妻と子2人の死亡という悲惨なものであること。
③平素は単身赴任中であり、休暇を一緒に過ごすため妻子を乗せて運転していたところ本件事故に遭い、妻子を失った夫の心情には同情を禁じ得ないこと。

以上、弁護士が判例を解説しました。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
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