後遺障害と死亡事故に特化。交通事故賠償に詳しい弁護士が解説。

アルバイト男子大学生の死亡事故における慰謝料増額判例

アルバイト男子大学生の交通事故の判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

東京地裁 平成14年4月18日判決(判例時報1784号・100頁)

【死亡・後遺障害等級】
死亡事故

【損害額合計】
91,400,607円

【慰謝料額】
合計30,000,000円
死亡慰謝料の本人分として、25,000,000円
近親者(被害者の両親)に、各2,500,000円

【交通事故の概要】
平成12年6月13日午前6時05分ころ、東京都江東区内で被害者が自動2輪車を運転し交差点に進入したところ、信号無視の加害者の大型貨物自動車に出会い頭に衝突し、被害者が死亡した。
被害者は、事故当時19歳の男子大学生で、アルバイトをしていた。
原告は、被害者の両親である。
原告が弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準額 独身の男女 20,000,000円~22,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、30,000,000円の死亡慰謝料を認めた。

①加害者は、本件交差点の手前数10mの地点で対面信号が赤色を表示していることを明確に認識していたのに、信号表示に従うという自動車運転者として最も基本的な注意義務を怠り、赤色信号にもかかわらず、あえて、交通量の多い幹線道路が交差する本件交差点に進入したものであり、しかも、加害車両は、全長約12m、車両総重量約20tに達する大型の貨物自動車であって、加害者としては、交差道路を走行する車両(特に自動2輪車などの単車)との衝突事故が発生すれば、相手方運転者の死亡という重大な結果が生じ得ることは、容易に予測することができたものであり、本件事故は、加害者の故意にも匹敵する重大、かつ、一方的な過失により発生したものであること。
②加害者は、被害車両が赤色信号の表示を無視して本件交差点に進入したこととして、本件交通事故発生の責任を免れようと考え、本件交通事故直後、事故現場に集まってきた人たちに対し、「ああ突っ込まれちゃった」と、自分が悪くないことを印象付けるような発言をしたこと、警察官に対し、自分は青色信号の表示に従って本件交差点に進入したものであり、被害車両が赤色信号の表示を無視して本件交差点に進入したのが本件事故発生の原因であると供述したこと、本件交差点手前の交差点の信号と本件交差点の信号とが連動していることを知っていたことから、手前の交差点を右折してきたことを隠し、警察官に対し、虚偽の供述をして、青信号の表示に従って本件交差点に進入したかのように工作したこと、逮捕された後においても、当初は頑強に虚偽の供述をし、警察官に追及されて初めて事実を認めるに至ったものであること等、その責任を被害者になすりつけようとして虚偽の供述を重ねたこと。
③加害者は、本件交通事故後に被害者の救護活動を行ったかのような供述をしていたが、これも事実に反するものであって、加害者は、数m離れた所から倒れている被害者の様子を傍観していただけで、何ら救護の措置を講じていないこと。

以上、アルバイト男子大学生の交通事故の慰謝料増額判例について、弁護士が解説しました。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
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