交通事故で全身緊張状態、排泄・意識障害、嚥下障害、失語等の症状により後遺障害等級表第1級3号に認定された事案

交通事故で排泄・意識障害等の後遺症を残した事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

大阪地裁 平成17年3月25日判決(交通事故民事裁判例集38巻・2号・433頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級1級3号

【損害額合計】
324,033,101円

【慰謝料額】
合計39,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、27,000,000円
近親者(妻及び子3人)に各3,000,000円

【交通事故の概要】
平成11年11月7日午前11時50分ころ、大阪府茨木市内の幹線道路を被害者が普通乗用自動車を運転し右折しようとしたところ、対向車線から時速約82㎞で直進してきた加害者の普通乗用自動車に衝突された。被害者は、左鎖骨及び左3~7肋骨骨折両側血気胸、左肺挫傷、脾損傷、腹腔内出血、外傷性SAH、脳挫傷、遷延性意識障害、外傷性心液貯留等の傷害を負い、平成14年7月6日に症状固定した。被害者には、全身緊張状態、排泄・意識障害、嚥下障害、失語等の症状が残り、後遺障害等級表第1級3号に認定された。
被害者は、交通事故当時42歳の男性で、財団職員である。
原告は、被害者、被害者の妻、被害者の長女、次女、長男である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士が原告らの代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、39,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者は、終生脳障害患者として生活することを余儀なくされたもので、被害者の妻にとっては、最も信頼できる最愛の人生の伴侶であったのを一瞬にして奪われたも同然となり、もはや意思疎通すらも不可能な変わり果てた姿となったのを終生介護しなければならなくなったのは、筆舌を尽くし難い苦悩であること。
②被害者の子らにとっては、地域の人々から尊敬を集めてきた誇らしき父親が一瞬にして奪われたも同然となり、もはや親子の会話すらできない姿となったのは、比べるものもない深い悲しみであること。

以上、交通事故により、42歳男性が、排泄・意識障害等お後遺症を残した事案を弁護士が解説しました。

交通事故で、排泄・意識障害等により、後遺障害等級1級が認定された時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
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