交通事故で、重度片麻痺、右上下肢筋力低下、咀嚼障害、言語障害、高次脳機能、複視等の症状が残り、後遺障害等級1級1号に認定された事案

交通事故で、重度片麻痺、高次脳機能障害等の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判決を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

金沢地裁 平成18年10月11日判決(自動車保険ジャーナル・第1705号・2)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級1級1号

【損害額合計】
167,983,395円

【慰謝料額】
合計38,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、28,000,000円
近親者(両親)に各5,000,000円

【交通事故の概要】
平成15年8月7日午前11時08分ころ、石川県金沢市内で、被害者が、12歳の弟が運転する大人用自転車の荷台のない後部に立ち乗り同乗して、T字路交差点を左折中、加害者の普通乗用自動車に衝突された。被害者は、脳挫傷・遷延性意識障害の傷害を負い、平成16年10月30日に症状固定した。被害者には、頭部外傷(びまん性軸索損傷)の後遺症により、重度片麻痺、右上下肢筋力低下、咀嚼障害、言語障害、高次脳機能、複視等の症状が残り、後遺障害等級1級1号に認定された。
被害者は、交通事故当時13歳の女子中学生である。
原告は、被害者、被害者の両親である。
原告らは弁護士い依頼し、弁護士が原告らの代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、38,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者の後遺障害の内容・程度が、自力歩行は不可能で車椅子でなければ移動できず、食事、排泄、入浴、その他生活全般について終身介護を受けなければならない状態となり、今後緩解する見通しはないことが認められるものであること。
②被害者の両親は、被害者を養育し、その成長を楽しみにしていたが、交通事故により、重篤な後遺症を負った被害者の将来の成長への楽しみを奪われるとともに、将来に不安を抱きながら被害者を介護していく生活を余儀なくされたことなどからすれば、両親は被害者の死亡に勝るとも劣らない精神的苦痛を受けたものと認められること。

以上、交通事故で重度片麻痺、高次脳機能障害等により後遺障害等級1級が認定された事案を、弁護士が解説しました。

交通事故で重度片麻痺等で後遺障害等級1級が認定された時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
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