交通事故で、高次脳機能障害について1級1号、嗅覚障害、右手指の可動域制限、これらを併合して後遺障害等級併合1級に認定された事案

交通事故で、高次脳機能障害、右手指の可動域制限等の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

横浜地裁 平成20年3月28日判決(自動車保険ジャーナル・第1748号・10)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級併合1級

【損害額合計】
249,578,670円

【慰謝料額】
合計38,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、28,000,000円
近親者(両親)に各5,000,000円

【交通事故の概要】
平成16年5月15日午前4時15分ころ、横浜市瀬谷区を被害者が自転車で進行中、対向車線に入って進行してきた加害者の自動二輪車に衝突された。被害者は、多発性頭蓋骨骨折、びまん性脳損傷、外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、脳挫傷、右手骨骨折等の傷害を負い、平成18年4月24日に症状固定した。被害者には、記銘力障害、見当識障害、感情や行動の抑制する能力等の障害、嗅覚障害、右手指の可動域制限等の症状が残り、高次脳機能障害について1級1号、嗅覚障害について12級相当、右手指の可動域制限について14級相当、これらを併合して後遺障害等級併合1級に認定された。
被害者は、交通事故当時23歳の男性で、大学卒業後アルバイトをしていた。
原告は、被害者、被害者の両親である。
被害者らが弁護士に依頼し、弁護士が被害者らを代理して提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、38,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

・被害者の両親は、交通事故により、被害者を介護しなければならない事態となったことに加え、その改善が期待できないこと、老齢となった後の介護に不安を抱いていること、
日々の介護に介護料という経済的評価では尽くすことのできない精神的苦痛を生じていることが明らかであること。

以上、交通事故で、23歳男性が、高次脳機能障害等の後遺症により後遺障害等級1級が認定された事案について、弁護士が解説しました。

交通事故で後遺障害等級1級が認定された場合は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士