交通事故で、高次脳機能障害、嗅覚障害、顔面醜状等の後遺症が残り、これらを併合して後遺障害等級併合2級に認定された事案

交通事故で、高次脳機能障害、顔面醜状等の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

大阪地裁 平成18年11月16日判決(交通事故民事裁判例集39巻・6号・1598頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級併合2級

【損害額合計】
140,758,620円

【慰謝料額】
合計28,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、22,000,000円
近親者(被害者の両親)に、各3,000,000円

【交通事故の概要】
平成12年8月22日午後2時30分ころ、大阪府泉南郡内の片側1車線道路を被害者が原付自転車で進行中、前方を走行していた加害者の普通乗用自動車が駐車場に進入するため左折したことにより被害者に衝突して被害者が転倒、信号柱に衝突した。被害者は、急性硬膜外血腫、脳挫傷、頭蓋骨骨折等の傷害を負い、平成15年3月31に症状固定した。被害者には、頭部外傷後の高次脳機能障害、てんかん、嗅覚障害、顔面醜状等の障害が残り、高次脳機能障害について3級3号、嗅覚障害について12級相当、顔面醜状について14級11号、これらを併合して後遺障害等級併合2級に認定された。
被害者は、交通事故当時18歳の男子高校生である。
原告は、被害者、被害者の両親である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士が原告らを代理して提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 23,700,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、28,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者は、交通事故により、脳挫傷等で重体となって一時は生死の境にあったものであり、脳の損傷による重度の後遺障害も残っており、その実情として同居する被害者の両親の負担は、被害者の暴言・暴力に曝されるなど相当厳しいものとなっていること。
②将来被害者が社会生活に適応できず、暴力や過失による家族以外への他害行為を生じさせる可能性や、引きこもりから人格の荒廃が進む可能性など、将来の不確定要素があること。

以上、18歳の男子高校生が高次脳機能障害等の後遺症により、後遺障害等級2級が認定された事案について、弁護士が解説しました。

交通事故で後遺障害等級2級が認定された時は、弁護士にご相談くだし。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士