交通事故の高次脳機能障害について3級3号、右下肢の短縮障害、右手指・右膝関節の機能障害、これらを併合して後遺障害等級併合2級に認定された事案

交通事故で、高次脳機能障害、右下肢短縮障害等の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

東京地裁 平成20年1月24日判決(交通事故民事裁判例集41巻・1号・58頁)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級併合2級

【損害額合計】
179,918,205円

【慰謝料額】
合計27,700,000円
後遺症慰謝料の本人分として、23,700,000円
被害者の妻に、2,000,000円
被害者の子2人に、各1,000,000円

【交通事故の概要】
平成12年3月18日午前5時50分ころ、埼玉県入間市内の道路を被害者が普通貨物自動車で走行中、加害者の普通貨物自動車が対向車線から中央線を越えてきて被害者に衝突した。被害者は、外傷性くも膜下出血、頭部外傷、左手母指・中指背側挫創、右膝外側挫創、右股関節後方脱臼骨折、右手示・中・環指挫創、右手中・環指伸展筋断裂、右肩甲骨頸部骨折、右肋骨骨折、血気胸、肺挫傷、左腎挫傷、下顎骨骨折、口腔内裂傷等の傷害を負い、平成15年8月6日に症状固定した。被害者の後遺障害は、頭部外傷後の高次脳機能障害について3級3号、右下肢の短縮障害について10級8号、右手指の機能障害について12級7号、右膝関節の機能障害について12級7号、これらを併合して後遺障害等級併合2級に認定された。
被害者は、交通事故当時40歳の男性で、運送会社勤務である。
原告は、被害者、被害者の妻、被害者の子2人である。
被害者らは、弁護士に依頼し、弁護士は被害者らの代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 23,700,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、27,700,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者が高次脳機能障害を中心とする重篤な後遺障害を負ったことについて、親族の心情を慰謝する必要があることに加え、交通事故前と比較して精神状況が大きく変化してしまった被害者に対し、被害者の妻は、これまで献身的に看護し、また、これからも看護していかなければならない状況にあること、看護の過程で被害者の妻がパニック障害に陥っていること。
②被害者の子2人は、記憶障害が生じ意欲が低下してしまった父親を目前にして、強いショックを受けたものと推認できること。

以上、交通事故で高次脳機能障害、右下肢短縮障害等の後遺症により、後遺障害等級2級が認定された事案について、弁護士が解説しました。

交通事故で高次脳機能障害で後遺障害等級2級が認定された時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士