交通事故で、痙性四肢麻痺、側わん症、精神遅滞、てんかん、水頭症の障害等の重度の意識障害の後遺障害が残り、後遺障害等級1級に認定された事案

交通事故で重度の意識障害が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

横浜地裁 平成12年1月21日判決(自動車保険ジャーナル第1344号・1)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級1級

【損害額合計】
203,594,729円

【慰謝料額】
合計36,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、28,000,000円
近親者(被害者の母)に8,000,000円

【交通事故の概要】
平成5年4月20日午前8時06分ころ、神奈川県鎌倉市内の交差点の横断歩道を被害者が横断中、加害者の自動二輪車に衝突された。被害者は脳挫傷、外傷性クモ膜下出血、頭蓋底骨折、肋骨骨折、肺挫傷、右鎖骨骨折、右第2枝胸骨骨折、右肩関節脱臼、血気胸、脳幹部損傷、呼吸不全、外傷性水頭症等の傷害を負い、平成7年9月8日に症状固定した。被害者には、痙性四肢麻痺、側わん症、精神遅滞、てんかん、水頭症の障害等の重度の意識障害の後遺障害が残り、後遺障害等級1級に認定された。
被害者は、交通事故当時6歳の女子小学生である。
原告は、被害者、被害者の母である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士は原告らの代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、36,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者は、小学校入学後間もなく本件事故による重篤な傷害を受けた結果後遺障害等級1級の後遺障害を残し、将来の可能性も希望も奪われ、終生後遺障害に苦しみ、他人の介
護を受けて生活しなければならなくなったこと。
②被害者の母は、いわゆる未婚の母として単身で被害者を養育し、同人の成長を楽しみにしていたところ、同人の小学校入学の喜びも束の間で本件事故による障害の結果、同人の進学、就職や結婚といった夢を奪われたばかりか、老齢に至るまで単身で被害者の介護にあたらなければならず、また被害者の今後に不安を抱き続けなければならないこと。

以上、交通事故で6歳女子が四肢麻痺等の後遺症により、後遺障害等級1級が認定された事案を弁護士が解説しました。

交通事故で、四肢麻痺等により後遺障害等級1級が認定された時は、弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
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