交通事故で脳挫傷に伴う高次脳機能障害、左片麻痺、失禁、四肢の筋力低下等について後遺障害等級併合1級に認定された事案

交通事故で、高次脳機能障害、左片麻痺等の後遺症が残った事案で、慰謝料を増額した判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

横浜地裁 平成14年9月25日判決(自動車保険ジャーナル・第1473号・30)

【死亡・後遺障害等級】
後遺障害等級併合1級

【損害額合計】
160,073,579円

【慰謝料額】
合計36,000,000円
後遺症慰謝料の本人分として、28,000,000円
夫及び長男に各2,500,000円
次男及び三男に各1,500,000円

【交通事故の概要】
平成11年10月24日午後6時25分ころ、神奈川県藤沢市内の道路を被害者が自転車を押して横断歩行中、加害者の大型自動2輪車に衝突された。被害者は、脳挫傷等の傷害を負い、平成12年10月27日に症状固定した。被害者には、頭部外傷後の高次脳機能障害、開口制限、半盲、四肢筋力低下、両眼視力低下等の症状が残り、脳挫傷に伴う高次脳機能障害、左片麻痺、失禁、四肢の筋力低下等について後遺障害等級1級3号、左鎖骨骨折に伴う左鎖骨変形障害について後遺障害等級12級5号、これらを併合して後遺障害等級併合1級に認定された。
被害者は、交通事故当時57歳の女性で、主婦である。
原告は、被害者、被害者の夫、被害者の長男、次男、三男である。
原告らが弁護士に依頼し、弁護士が原告らの代理人として提訴した。

【判例要旨】

(裁判基準額 28,000,000円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計で、36,000,000円の後遺症慰謝料を認めた。

①被害者は、交通事故前は主婦業の傍らボランティア活動に励んでいたが、本件事故により、症状固定後も、食事や排泄は半介助、入浴は全介助を要する状態となり、記憶力や判断力が低下して性格も一変し、最近は介護に当たる被害者の夫を叩くなど凶暴性を増しており、その介護には相当のストレスを伴うようになっていること。
②被害者の夫は、交通事故の前年に勤務先を60歳で定年退職し、事故当時は再就職を考えていたところであり、被害者の長男、次男、三男は、それぞれ稼動していたところ、
交通事故により、被害者の夫は被害者の付添い・介護を余儀なくされ、被害者の長男は、
交通事故の翌年に勤務先会社を退職して被害者の介護に専念したものの、家計援助の必要から再就職し、現在は、被害者の夫がほぼ付きっきりの状態で被害者の介護していること。

以上、交通事故で高次脳機能障害、左片麻痺等により後遺障害等級1級が認定された事案を弁護士が解説しました。

交通事故で左片麻痺等で後遺障害等級1級が認定された時は弁護士にご相談ください。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
交通事故弁護士