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交通事故で内臓破裂はどのくらいの衝撃?内臓破裂の後遺障害と慰謝料

最終更新日 2025年 10月21日

交通事故で内臓破裂はどのくらいの衝撃?内臓破裂の後遺障害と慰謝料
 

この記事を読むとわかること

 
交通事故では、身体に強い衝撃を受けることで、骨折や打撲だけでなく、内臓破裂を起こすことがあります。

内臓破裂を放置すれば死亡に至るケースもあるため、損傷部位の特定と早期の医療対応が不可欠です。

本記事では、内臓破裂の医学的特徴から後遺障害の認定基準、慰謝料の目安について解説します。
 

交通事故で内臓破裂が起こる
衝撃とは

交通事故によって内臓破裂が起こるのは、強い衝撃が加わった場合です。

目立った外傷がなくても、体内では損傷が進行していることがあるため、見逃しには注意が必要です。

内臓破裂はどのくらいの衝撃で起こるのか

人間の内臓は筋肉や骨によって保護されているため、日常生活で生じる程度の衝撃では破裂することはほとんどありません。

しかし、車との衝突や高所からの転落など、強い外力が加わった場合には、内臓が破裂する可能性があります。

交通事故では、相手車両との直接衝突だけでなく、ハンドルやシートベルトによる腹部の圧迫、車体の変形による挟圧などが原因で、内部破裂が起きるケースも多く見られます。

そのため、事故後は外傷の有無にかかわらず、症状に応じた医療的な評価と処置を受けることが重要です。

骨折や外傷がなくても起こる
メカニズム

内臓破裂は、骨折や皮下出血など外傷が見られない場合でも発生することがあります。

これは、比較的広範囲に作用する鈍い力(鈍的外力)が体表を通じて腹腔内に直接伝わり、臓器が圧迫・引き裂かれることで起こるためです。

肝臓や脾臓の損傷は見逃されやすく、外見上は無傷でも内部では出血が進行していることがあります。

また、時間の経過とともに腹部膨満やショック症状が現れることがあるため、事故直後に軽症に見えても早急な受診が必要です。

シートベルトやエアバッグでも
防げない理由

交通事故では、腹部臓器が圧迫・剪断されることで内臓が破裂することがあります。

車には、運転者や助手席の人を保護するために、シートベルトやエアバッグが搭載されています。

これらの安全装置は衝撃を緩和する役割を持ちますが、車同士の衝突で生じる衝撃は非常に強く、衝撃の方向や体勢によっては、安全装置が正常に作動していても損傷を負うことがあります。

内臓が破裂したらどうなる?
初期症状と死亡リスク

交通事故による内臓破裂は、外傷が軽度に見えても、体内では深刻な損傷が進行していることがあります。

初期症状が乏しい場合、発見の遅れが命に関わる事態を招くことがあるため、事故後は慎重な経過観察が求められます。

初期症状が乏しい理由と
見逃しの危険性

内臓破裂は、事故直後に明確な症状が現れないことが多く、初期段階では「打撲程度」と誤認される危険があります。

特に腹部の損傷では、痛みや違和感が軽度でも、内部で出血や臓器損傷が進行している可能性があります。

初期症状が乏しいまま放置されると、急激な容体悪化やショック状態に陥ることがあり、早期の診断と対応によって生存率が大きく左右されます。

腹部膨満・吐き気・
ショック症状の注意点

内臓破裂による腹腔内出血や炎症が進行すると、腹部膨満、吐き気(嘔吐)、冷汗、血圧低下などの症状が現れます。

これらの症状は、交通事故による一時的な体調不良と誤解されることもあり、見逃されるリスクが高いです。

そのため、交通事故後にこれらの症状が出現した場合は、内臓損傷の可能性を疑い、速やかに医療機関で精密検査を受けることが重要です。

生存率を左右する
初期対応の重要性

内臓破裂は、損傷部位や出血量によっては、短時間で致命的な状態に至ることがあります。

特に肝臓や脾臓など血流の多い臓器が破裂した場合は、出血性ショックによる死亡リスクが高まります。

生存率は破裂した部位だけでなく、初期対応の迅速さにも大きく左右されるため、内臓破裂の疑いがある症状が出た場合には、救急搬送とCT・MRIなどによる早期診断が不可欠です。

交通事故で破裂しやすい臓器と症状

交通事故で破裂する臓器は、衝撃の強さや方向によって異なります。

それぞれの部位に応じて症状や治療方針も大きく変わるため、正確な診断が不可欠です。

肝臓・脾臓・腸管の
破裂リスクと症状

肝臓や脾臓は血流が豊富で脆弱なため、交通事故による衝撃で破裂しやすい臓器です。

肝臓破裂では、大量出血によるショックが起こりやすく、脾臓破裂も同様に緊急手術が必要となることがあります。

一方、脾臓の損傷は必ずしもすぐに激しい症状が出るとは限らず、時間差で破裂(遅発性破裂)するケースも存在します。

腸管の破裂は、内容物の漏出によって腹膜炎を引き起こし、感染症のリスクが高まります。

これらの臓器は外傷が軽度でも損傷している可能性があるため、事故後の精密検査が重要です。

<損傷部位ごとの症状・リスク>

損傷部位 主な症状 注意点・リスク
肝臓 右上腹部の痛み、
ショック症状
大量出血による
ショックの
危険が高い
脾臓 左上腹部の痛み、
血圧低下
出血性ショックの
リスクが高く
緊急対応が必要
腸管 激しい腹痛、
発熱(腹膜炎症状)
内容物漏出による
腹膜炎・
感染症の危険

 

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鈍的外力による損傷の特徴

交通事故では、鋭利な物による損傷よりも、鈍的外力による腹腔内損傷が多く見られます。

シートベルトやハンドルなどに腹部が強く押し付けられた場合、臓器が圧迫・剪断されて破裂する可能性があります。

そのため、外傷が皮膚表面に現れない場合でも、CTやMRIによる画像診断を通じて、内部で深刻な損傷が進行していないか確認することが重要です。

内臓破裂の入院期間と退院後の生活

内臓破裂は、損傷の部位や重症度によって治療方針が大きく異なり、入院期間にも幅があります。

損傷部位と重症度による
入院期間の目安

内臓破裂の入院期間は、損傷した臓器とその重症度によって異なります。

軽度の腸管損傷であれば、1〜2週間程度の入院で済むこともあります。

一方、肝臓や脾臓など血流が多い臓器が破裂した場合は、止血管理や集中治療が必要となり、数か月から年単位の入院が必要になることもあります。

手術・合併症による
長期入院の可能性

内臓破裂に対して手術が行われた場合、術後の経過観察や感染症予防のために入院期間が延びる傾向があります。

腸管損傷によって、腸閉塞や腹膜炎などの合併症が発生すると、再手術や抗菌治療が必要となり、入院が長期化する可能性があります。

また、高齢者や基礎疾患を持つ患者では回復が遅れやすく、長期入院となるリスクが高まります。

退院後の生活制限と
リハビリの必要性

交通事故で内臓が破裂した場合、退院後も影響が残り、生活制限やリハビリが必要になることがあります。

損傷した部位や程度によっては、腹部の筋力低下、消化機能の不調、排泄障害などが生じる可能性があり、食事制限や定期的な通院が求められる場合もあります。

また、重度の損傷を負った際には、日常生活への復帰に時間を要するため、医師の指導のもとで段階的な回復を目指すことが重要です。

内臓破裂による後遺障害認定と
慰謝料請求のポイント

内臓破裂によって生じた後遺症は、生活機能に深刻な影響を及ぼすことがあります。

これが「後遺障害」として認定された場合、後遺障害に対する慰謝料の請求が可能になります。

後遺障害の認定基準と
該当する症状例

後遺障害とは、交通事故などによって身体に損傷を受けた後、治療を経てもなお残る機能障害や症状のことを指します。

腹部臓器の損傷では、治療後も消化機能の低下や排泄障害などの機能障害が残ることがあります。

そのような症状を負った際には、後遺障害等級の認定対象となります。

以下は、胸腹部臓器の機能障害に対して認定される主な後遺障害等級とその基準です。

<後遺障害として認定される主な症状・基準>

等級 認定基準
1級2号
(別表第一)
胸腹部臓器の機能に著しい障害を
残し、常に介護を要するもの
2級2号
(別表第一)
胸腹部臓器の機能に著しい障害を
残し、随時介護を要するもの
3級4号
(別表第二)
胸腹部臓器の機能に著しい障害を
残し、終身労務に服することが
できないもの
7級5号
(別表第二)
胸腹部臓器の機能に障害を残し、
軽易な労務以外の労務に
服することができないもの
9級11号
(別表第二)
胸腹部臓器の機能に障害を残し、
服することができる労務が
相当な程度に制限されるもの
11級10号
(別表第二)
胸腹部臓器の機能に障害を残し、
労務の遂行に相当な程度の
支障があるもの
13級11号
(別表第二)
胸腹部臓器の機能に障害を残すもの

これらの等級は、症状の重篤度や生活への影響度に応じて認定されます。

適正な認定を受けるためには、診断書、検査結果、通院記録、生活制限の実態など、医学的・客観的な証拠の継続的な収集が不可欠です。

後遺障害慰謝料の相場

後遺障害が認定されると、加害者側に対して「後遺障害慰謝料」を請求することができます。

慰謝料の算定には、以下の3つの基準があり、どの基準を用いるかによって請求額が大きく異なります。

  • 自賠責基準:法定最低限の補償額
  • 任意保険基準:保険会社が提示する基準
  • 弁護士(裁判)基準:弁護士が交渉・
    裁判で用いる最も高額な基準

 
以下は、主な後遺障害等級における慰謝料の目安です。

等級 自賠責基準 弁護士基準
1級2号
(別表第一)
1,650万円 2,800万円
2級2号
(別表第一)
1,203万円 2,370万円
3級4号
(別表第二)
861万円 1,990万円
7級5号
(別表第二)
419万円 1,000万円
9級11号
(別表第二)
249万円 690万円
11級10号
(別表第二)
136万円 420万円
13級11号
(別表第二)
57万円 180万円

自賠責基準と弁護士基準を比較した場合、弁護士基準を用いて請求した方が、受け取れる慰謝料額は大幅に増える可能性があります。

ただし、弁護士基準を採用するためには、過去の裁判例や医学的・生活上の証拠資料の収集が不可欠です。

適正な賠償金を得るためには、診断書、検査結果、通院履歴、生活への支障を記録したメモなど、客観的な証拠を継続的に収集することが重要です。

後遺障害慰謝料の
示談交渉をする際の注意点

交通事故の被害に対して適正な補償を受けるためには、慰謝料請求を戦略的に進める必要があります。

内臓破裂による後遺障害は、医学的にも法的にも複雑な判断が求められます。

慰謝料の金額は示談交渉によって決定されますが、損傷部位や症状の程度によっては、保険会社との交渉が難航することもあります。

さらに、後遺障害の認定の有無や等級によっても慰謝料額は大きく変動するため、交通事故に詳しい弁護士に早期に相談し、証拠の整理や等級認定の申請を進めることが重要です。

内臓破裂の慰謝料請求は
弁護士に要相談

交通事故による内臓破裂は、外傷が軽度に見えても体内で深刻な損傷が進行していることがあり、死亡リスクも高まる重篤な損傷です。

損傷部位によっては長期入院や後遺症が残る可能性があり、後遺障害等級の認定や慰謝料請求には、医学的・法的な専門知識が欠かせません。

弁護士に依頼することで、診断書や検査結果などの証拠を的確に整理し、保険会社との交渉や後遺障害等級の申請を戦略的に進めることが可能になります。

こうした複雑な手続きや判断を適切に進めるためにも、事故直後から弁護士の支援を受けることが、損害賠償の正当な獲得につながります。

 
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監修者:弁護士法人みらい総合法律事務所
代表社員 弁護士 谷原誠
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