妊娠中の妻の死亡事故における慰謝料判例

妊娠中の妻の交通事故に関する判例を弁護士が解説します。

【交通事故の判決】

横浜地裁平成4年1月30日判決(自保ジャーナル980号・2頁)

【死亡・後遺障害等級】
死亡事故

【損害額合計】
7841万7918円

【慰謝料額】
合計3200万円。
本人分は認定されておらず、それぞれ固有の慰謝料として、
夫に1500万円、子2人に各750万円、父母に各100万円。
なお、原告である子の1人は、本件事故により極小未熟児として出産された者である。

【交通事故の概要】

平成元年7月19日午前8時ころ、神奈川県の交差点において、被害者が横断歩道を横断歩行中、加害者がわき見運転をして被害者に気づかないまま、加害車両である普通通貨物車を交差点に右折進行させたため、被害者と衝突し、被害者は事故の5日後、脳挫傷により死亡した。
被害者は、事故当時30歳で公務員と主婦業を両立しており、妊娠中であった。
原告は、被害者の夫と子2人、両親の5名である。
原告が弁護士に依頼し、弁護士が代理人として提訴。

【判例要旨】

(裁判基準は、2400万円)

本件交通事故では、以下の事情から、合計3200万円の死亡慰謝料を認めた。
①被害者は横断歩道を歩行していて何らの過失がなく、一方加害者にはわき見運転という重大な過失があること。
②被害者が事故当時妊娠しており、入院後、重体のまま帝王切開により、子を極小未熟児として分娩した後に、この世を去ったこと。

以上、妊娠中の妻の交通事故について、弁護士が解説しました。

「交通事故の被害者が弁護士に相談すべき7つの理由と2つの注意点」は、こちらです。
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