【交通事故を相談】弁護士の口コミやランキングの注意ポイント
【動画】「交通事故の弁護士ランキングは、なぜ間違いか?」
マーケティングの世界では、「口コミ」を活用したプロモーションが力を発揮して、ヒット商品が生まれる場合があります。
日常でも、たとえばランチや飲み会のお店選び、病院や美容室などのセレクトの際に友人や知人の評判を参考にすることも多いのではないでしょうか。
また、さまざまなランキングがメディアを賑わしています。
では、交通事故の被害者の方が相談する相手として弁護士を選ぶ際はどうでしょうか?
交通事故の被害にあうことなど人生で何度もあることではないので弁護士とのつき合いなどない、という方がほとんどでしょう。
今では、パソコンやスマートフォンから弁護士を検索する方も多いと思います。
ネット上にはさまざまなサイトがありますが、はたして弁護士の口コミによる評判やランキングなどの情報は本当に信用していいものなのでしょうか?
そこで今回は、交通事故の被害者の方が弁護士に相談・依頼する際の弁護士の選び方や、口コミやランキングサイトなどの注意ポイントについて考えてみたいと思います。
交通事故の被害者がするべきこととは?
突然の交通事故……被害者の方は、これからさまざまな手続きをしなければいけません。
ケガを負ったなら、入院・通院してケガの治療を行ないます。
しかし、治療のかいなく後遺症が残った場合、ご自身の自賠責後遺障害等級認定の申請を行なわなければいけませんし、その後には加害者側への損害賠償請求や示談交渉も待っています。
<図解解説:交通事故の発生から裁判までの流れと手続き>
このように、被害者の方が行なわなければいけない手続きにはさまざまなものがあります。
また、交通事故問題では示談交渉が長引くこともあり、そう簡単には解決できない現実もあります。
後遺障害等級認定や示談交渉は被害者だけでは難しい
交通事故の被害者の中には、ご自身で後遺障害等級認定の申請や示談交渉を行ないたいという方もいらっしゃいます。
しかし、「それは得策ではありません」、「損をしてしまう可能性が高いです」と、あえて言わせてもらいます。
それは、奇をてらって言っているわけではなく、実際にそうだからです。
- 自分の症状がどの後遺障害等級に該当するか知っていますか?
- 正しい後遺障害等級を獲得するために、どのような検査や資料が必要か知っていますか?
- 認定された後遺障害等級が正しいかどうかを見極めるポイントを知っていますか?
- 後遺障害等級が間違っていた場合の異議申立で主張が通りやすいやり方を知っていますか?
おそらく知らないことだらけではないか、と思います。
でも、それは無理もありません。
多くの被害者の方は、交通事故にあうのは初めてなのですから、知らなくて当然です。
交通事故の示談交渉とは?
被害者の方が受け取ることができる損害賠償金には、どのような項目があるか、慰謝料との違いは何か、わかっていますか?
示談交渉は、どのように進めていけばいいのでしょうか?
そもそも、加害者側の任意保険会社が提示してくる金額は、本来であれば被害者の方が受け取ることができる金額より低いことが多い、という事実を知っていますか?
慰謝料には3つの基準がある
慰謝料や逸失利益などの損害賠償金額を算出する際には、①自賠責基準、②任意保険基準、③弁護士(裁判)基準、という3つの基準が存在しますが、通常、被害者の方は知らないことだと思います。
この3つの基準では、「弁護士(裁判)基準 > 任意保険基準 > 自賠責基準」の順に金額が低くなります。
つまり、弁護士(裁判)基準がもっとも金額が高くなるわけですが、これは弁護士でないと算出することが難しいものです。
交通事故を解決するには裁判の必要もある
加害者側の保険会社の提示金額に納得がいかず、示談交渉が決裂した場合は裁判にまで発展することもありますが、この場合は被害者の方が1人で加害者側と闘うのは非常に困難になります。
これらのサイトをしっかり読んでいただけば、後遺障害等級認定や損害賠償請求、示談交渉、裁判などは被害者の方が単独で行なうのは難しい、ということがおわかりいただけると思います。
弁護士なら誰でもいいわけではない!
では、交通事故の被害者の方が、
・示談金(損害賠償金)の増額を勝ち取り
・適切な金額を手にすることができ
・煩わしい示談交渉から解放され
・加害者に罪を償わせる
ためには、どうすればいいのでしょうか?
その時、頼りになるのが弁護士という存在です。
ただし、被害者の方が注意しなければいけない最大のポイントがあります。
それは、弁護士であれば誰でもいいわけではないということです。
弁護士といっても、それぞれに専門分野や得意分野があるものです。
たとえば、日常的に独占禁止法を扱っており、交通事故を全く扱っていない弁護士の場合、交通事故に関する知識がありません。
また、後遺障害等級認定システムや損害保険の知識、医学的知見もないことが想定されます。
交通事故も法律の専門分野なので、日常的に交通事故を扱っている弁護士に相談した方が漏れがなくなる、ということになります。
弁護士事務所のサイトはあてになるのか?
交通事故の問題を弁護士に相談したいと思っても、どのように弁護士を探せばいいのかわからない、という方もいらっしゃると思います。
たとえば、知り合いのつてをたどって弁護士を紹介してもらうということもできるでしょう。
この場合、面談する際は弁護士が言うことをうのみにせず、本当に交通事故に詳しいのかどうかを見極める必要があります。
また、インターネットで検索して弁護士を探すという方法もあります。
「交通事故」、「弁護士」、「相談」などのキーワードで検索してみると、たくさんのサイトが見つかりますが、基本的にマイナス要素を書くことはないでしょうから、プラスのことばかり書いてあるのが現実でしょう。
すると、「どの法律事務所のサイトも同じようなことが書いてある」、「一体何を基準に判断すればいいのかわからない」、と感じる被害者の方も多いと思います。
ウェブサイトは誰でも作れますので、ウェブサイトのデザインなどが信用に値しない、ということはご理解いただけると思います。
やはり、ウェブサイトの中に何が書いてあるか、という点が重要となってきます。
弁護士の口コミサイトやランキングは信用できるのか?
弁護士の口コミ評判やランキングを掲載しているサイトも存在します。
口コミは、「ユーザーの声」ということで、親しみやすく、信憑性があるようにも感じますが、作為がないとはいいきれません。
それに、こんな経験をしたことはないでしょうか。
友人に「いいお店」と紹介してもらったレストランに行ってみたら、味もサービスはよくなかったので、「お金を返せ!」と叫びたくなった……。
人の好みは十人十色、ということわざもあるように、感じ方は人それぞれです。
また、近年ではSNSへの悪意のあるヘイト投稿も大きな問題になっていますし、口コミはあくまでも個人の感想であり、絶対に正しいわけではない、ということを忘れてはいけないでしょう。
さらには、弁護士ランキングを掲載しているサイトもあります。
しかし、そもそも優秀な弁護士や評価の高い弁護士を数値化してランキングするための指標、基準は何なのか? その集計方法とは?
非常に曖昧でボンヤリしていると思いませんか?
交通事故の被害にあうのは、一生に一度の人が圧倒的だと思います。
ということは、交通事故で弁護士に依頼するのも一生に一度が多いでしょう。
だとすると、交通事故の問題解決で弁護士を比較することなどできるはずがない、と思いますが、いかがでしょうか。
やはり、弁護士ランキングというのも、あまりあてにはならないと考えたほうがいいと思います。
さらに、口コミサイトやランキングサイトは、単に弁護士から広告費を受け取って宣伝をしているサイトである可能性も大きいでしょう。
実際、みらい総合法律事務所にも、そのような勧誘が多数寄せられているからです。
本当に頼りになる弁護士の5つの見極めポイント
では、口コミやランキングサイトなどに頼らずに、本当に交通事故に強く、信頼できる弁護士はどのように探せばいいのでしょうか?
いくつかポイントがあるので説明します。
(1)交通事故に関する専門書籍を執筆しているか?
法律関係の専門出版社が依頼をするのは、本当に知識と実績のある弁護士です。
ですから、交通事故に関する専門書籍(一般書籍ではありません)を執筆・出版していることは、実力と実績のある、信頼できる弁護士であるということの証明になります。
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(2)弁護士の経験年数があるか?
弁護士として活動するには資格が必要です。
逆に言えば、資格があれば弁護士としての仕事をすることができます。
しかし、どの仕事もそうですが、弁護士の実務もやはり経験がものをいう世界です。
示談交渉や裁判では、「何がポイントになるのか」、「どのあたりで解決するか」という勘所の読みが非常に重要になってくるのですが、これには弁護士試験に合格する頭の良さとは別の次元です。
ですから、交通事故であれば、その世界での経験年数が豊富なことも重要なポイントになります。
(3)弁護士としての実績が豊富か?
ただ長く弁護士をしていればいい、というわけではありません。
やはり、プロフェッショナルの世界は実績が重要です。
世の中にある弁護士のサイトでは、「相談件数」について書かれてあるものを見かけますが、相談を受けただけでなく、もっとも大切なのは「解決実績の件数」です。
なぜなら、交通事故に精通している弁護士であれば、長い間に継続して相談を受け、受任をして、確実に解決に導いていくことで実績を積み上げているものだからです。
(4)解決実績の内容は本物か?
さらに、解決実績の内容も重要です。
解決実績のように見えても、実際には、裁判例の紹介、という場合もありますので、「自分で解決したものかどうか」に注意して見ることが大切です。
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(5)マスメディアへの出演があるか?
テレビのバラエティ番組にいろいろな弁護士が出演する時代ですが、そうした番組ではなく、あくまでもニュースなどの報道番組で「交通事故の専門家」として出演したり、コメントを求められるという実績が大切です。
というのは、テレビ局の制作としては「交通事故の専門家」として番組に出演してもらった弁護士が、じつは交通事故はまったくの素人だった、などということがあってはならないので、弁護士選びは慎重に行なうからです。
キャラクター勝負のバラエティ番組とは違い、報道番組に出演するのは、やはり実績のある弁護士と認められた証となります。
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これらのポイントに注意しながら、交通事故解決のために弁護士を活用することも検討してください。